多田光宏『社会的世界の時間構成――社会学的現象学としての社会システム理論』(ハーベスト社 2013年) 総目次

   全体へのまえがき ix

   序 章  社会学の時間化のための若干の予備的考察 1


第1部 社会システムの認識論


   第1部へのまえがき 23

   第1章 一種独特の実在としての社会システム 25
    1. 一種独特の実在としての意識と社会   26
    2. 主体としての社会システム   36
    3. 実在性の脱存在論化   48

   第2章 社会学的現象学としての社会システム理論 64
    1. 社会システムの志向性   67
    2. 社会現象の学としての社会学的現象学   81
    3. 社会学の一般理論としての社会学的現象学   100

   第3章 今そのようにの構成 111
    1. 意味の問題としての社会的時間   117
    2. 現在の構成   124
    3. セカンド・オーダーの観察にとっての帰結   137


第2部 社会システムの時間理論


   第2部へのまえがき 145

   第4章 同時性と継起性 150
    1. 意味と情報   152
    2. 同時性   159
    3. 境界の横断と以前/以後   166
    4. 回帰性   178

   第5章 時間次元の独立 188
    1. 地平としての過去と未来   190
    2. 二重の現在   206

   第6章 社会システムの記憶 228
    1. 記憶   230
    2. 冗長度と変異度   237


第3部 社会システムの行為理論


   第3部へのまえがき 249

   第7章 社会秩序の時間的構成 252
    1. 社会秩序としてのシステム   253
    2. 二つの秩序観   257
    3. 単位行為の時間的構成   268

   第8章 社会システムの文化 283
    1. 文化は社会的なものの可能性の条件か   285
    2. 社会システムの文化としての記憶   292
    3. 世界社会の文化としての偶然性   301

   第9章 行為者としての社会システム 312
    1. 行為の社会性   313
    2. 社会システムの体験と行為   320
    3. 自己観察の帰結   333

   第10章 社会システムの理解社会学 346
    1. 自己準拠の理解   348
    2. 目的と合理性   359
    3. セカンド・オーダーの観察としての理解   367
    4. 社会学の偶然性   374


第4部 社会システムの存在論


   第4部へのまえがき 393

   第11章 同一性の時間的構成 406
    1. 自己準拠と同一性   408
    2. 時間と同一性   414

   第12章 生成としての社会システム 423
    1. 相互行為の実在主義   426
    2. 相互行為という社会システム   435
    3. 存在から生成へ―社会になっていくこととしての社会   444

   第13章 社会システムの実在性 459
    1. 実在性の再存在論化とサード・オーダーの観察   463
    2. 分析的実在主義と経験主義批判―パーソンズのフッサール   477
    3. 実在性の現象学的帰結   493
    4. 理論システムの実在性   523


   終 章  社会学の未来によせて―分裂の理論 541

   あとがき 561

   文 献 566

   人名索引 593
   事項索引 596